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熊谷幸治|Yukiharu KUMAGAI|土器|24-25-60
山梨の上野原にて土器づくりに取り組む熊谷幸治氏は、陶磁を専攻していた大学時代、産地巡りの旅先で訪れた資料館で縄文土器と出会い、剥き出しの土の質感に「これも焼き物なのか」と、衝撃を受けて以来、食事の為の器から抽象的な造形物まで、道具的世界と感覚的な領域を行き来しながら、一貫して「土の魅力を引き出す」という命題を主軸に据えた活動を続けています。
900℃未満という土が焼き締まらない低温で焼成される土器は、実用には向かないものと見なされることが多々あります。しかし、熊谷氏の土器は、焼成直後に蜜蝋を含浸させる水留めの仕上げにより、汁椀や湯呑み、あるいは花器といった用途での日常使いに耐えうる道具として、鑑賞のみを目的とした器とは完全に一線を画しています。
熊谷幸治|Yukiharu KUMAGAI|土器|25-60
直径約12.8-13.2cm 高さ4.5-4.7cm
*蜜蝋含浸仕上げ
《 土器ご使用の際の注意点 》
・初めてお使いになる時に油分を含む食べ物を乗せると、スタンプの様にくっきりとした跡が残りますが、お使い頂くうちに少しずつ馴染んでいきます。
・お使いになる前に水に浸けておくと油移りを多少軽減する事ができます(とはいえ、跡は残ります)。
・食べ終わった後にそのまま放置しておくと、シミがより濃く強く残る原因となります。
・洗う際にナイロンタワシなど硬いものは表面が削れますので、ご使用にならないでください。
・香りの強い食器用洗剤は匂いが器に移るので、使用しないでください。
・電子レンジは使用しないでください。

