OUTBOUND
東 亨|Ryo AZUMA|24-005
東亨|香具師の標具 Ⅱ
2024年11月9日[土] - 11月25日[月]|11:00 - 19:00|12日,19日[火] 休み
*会期を延長しました。
塗装の剥がれた鉄板やアルミ、銅片などの廃材を用いた造形物を制作する、東亨氏の展覧会を開催いたします。
儀礼用の札や御幣などの標具(だし)を連想させる抽象的な品々を、東氏自身は香具師(やし)の隠語を借りて「てっかり」と呼びます。
素材となる廃棄された街場の副産物は、本来の役割を終え、意味から剥がれ落ちた虚ろな存在であると同時に、固有の時間を通過したことを示す痕跡で満たされています。
「不在」と「充溢」という、相反する状態が交わり合う素材の撞着性は、てっかりの捉えどころのない魅力を形成するとともに、虚実の境を漂よう香具師の生き方と、どこかで重なるといえるかもしれません。
東 亨|Ryo AZUMA|24-005
80,000+税
約61cm ×33cm ×29cm ほど