OUTBOUND
書籍『CALICOのインド手仕事布案内』|小林史恵, 在本彌生
インド各地に息づく伝統技術や装束への敬意を基に、現代の生活に沿う布製品の継続的生産を展開する CALICO:the ART of INDIAN VILLAGE FABRICS を主宰する小林史恵氏が、自身の活動を「中間報告的に」まとめた一冊が刊行されました。小林氏と共にインド各地の生産現場を記録し続けている在本彌生氏による色彩と陰影豊かな写真も大きな魅力です。
北西インドのカッチ地方のアジュラック染め師のスフィヤン・イスマイル・カトリー氏、織り師職能集団のヴァンカルのシャムジー氏、ベンガル発のブランドMAKUのデザイナーのサンタヌ・ダス氏といった、東西インドの新世代の個性豊かな作り手達の紹介、そして原種コットンや原種ウール、タッサーシルク、インド藍、といった様々な天然素材について取り上げられている第3章が特に充実しています。
本書を通じ、現在進行形のインドの手仕事布の生きている今に触れて頂けることと思います。
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目次
インド布のことば
1章 インドの布をもとめて
2章 世界を変えたインドの布
3章 インド手仕事布の今
1:カッチのひとびと 2:天然素材への回帰 3:アイデンティティの時代
4章 CALICOの仕事
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『CALICOのインド手仕事布案内』小学館
文:小林史恵 写真:在本彌生
B5変形版 160ページ
2,300 + tax