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梅木本種子鋏製作所 種子鋏 6寸
この種子鋏は、16世紀に明国船が種子島に漂着した折に鉄砲と共にもたらされた唐鋏をルーツに持つといわれています。大きな特徴は、軟鉄と鋼を鍛接した刃がプロペラの様に捻れ、刃と刃が1点のみで接しながらお互いに研ぎ合いながら切る作りになっている事です。この「練り」により、種子鋏は10年は研がなくても切れ味が持つといわれています。
作り手である種子島生まれの梅木昌二さんは、就職の際に島を出て首都圏の会社で働き、その後30代後半に差し掛かった頃に故郷に戻り、古くから鍛冶の家系として続く牧瀬家の37代目 牧瀬義文さんに弟子入りします。しかし、12年目のある日、義文さんが他界。現在、唯一の技術継承者として鋏作りに打ち込む日々です。
紙、布、食材から園芸まで使えるこの種子鋏、「二人一緒に切磋琢磨する」「人生を切り開いていく」という意味を重ねて、結婚祝いや就職や進学のお祝い、独立祝い等の贈り物にもよく選ばれるといいます。
種子鋏 6寸
8,000+tax
長さ約18cm 幅約6cm
・こちらの種子鋏は、刀と同じく鋼(はがね)と軟鉄(なんてつ)を鍛接(たんせつ=高温で熱して叩き、2種類の鉄を圧着する技法)という日本の鍛冶の伝統的な技術で造られています。
・種子鋏の一番の特徴である「練り」と呼ばれる刃の捻じれにより、刃先が一点のみで交わります。それにより常に刃同士が擦れ合い、研いでる状態となる為に切れ味が保たれます。
・柔らかいものであれば何でも切れます。布専用、紙専用と分ける必要はありません。
・錆びやすいですので、使用後は必ず水気を拭き取ってください。乾拭きを繰り返すことにより徐々に「黒錆」が出てきます。全体を黒錆で覆うことにより鉄を腐食する「赤錆」の発生を防いでくれます。
・赤錆も黒錆もどちらも出したくない場合は、頻繫に油で拭くことが必要です。
・開きが悪くなる様でしたら、支点付近の刻印部の裏面(擦れ合う部分)に時折、KURE5-56やサラダ油などを塗って頂くと良いです。
・刃を閉じた際の独特な抵抗感を残す為、閉じた際に刃先がやや交差した状態になる様な調整となっております。
・修理が必要な場合には、製造元である梅木本種子鋏製作所にお送り頂けましたら、通常使用下の場合には基本的に無料にて対応致します(恐れ入りますが、往復の送料につきましてはお客様にご負担頂きますことご了承下さい)。